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米軍基地の中央アジア地政学
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  以前にもこのブログで紹介した(Rimland Monitor)が、アフガニスタン周辺国における新たな米軍基地配置の問題で動きがあったようだ。

 米軍を撤退させたとはいえ、アフガニスタンをモニタリングする根拠地を設置する必要性に迫られていた米国政府に対してロシアが助け舟を出している模様だ。(eurasianet) 
 あくまで暫定的な話ではあるが、上記の記事によると、ロシア政府側が、アフガニスタンにおける治安維持活動に限定した形ではあるが、カザフスタンとタジキスタンに設置されているロシア軍基地の米軍による使用を容認していた
Kommersant紙が報道しているそうだ。しかしながら関係各国からの公式な表明等は現在のところ未確認であるそうだ。
 Kommersant紙によると、もう一つの協力の分野としては、ドローンで収集されたデータを含む情報交換などであるそうだ。ロシア側の匿名の情報源によれば、米政府はこのロシア側の提案に対して明確な回答を避けたそうである。
 ロシア側としては、米国のこのような対応に対して不信感を持っているようだ。米軍側に、アフガニスタンやその周辺の地域におけるモニタリング任務だけではなく、それ以外の任務を行う意思があると推測されている模様だ。
 米国の特別代表が
5月にタジキスタンとウズベキスタンを訪問して基地設置の階段を会談を行なっているが、冷淡な対応だった模様だ。ウズベキスタンは安全保障ドクトリンにおいて外国軍の基地の設置を禁止している。タジキスタンは集団安全保障機構の合意を前提にしなければ設置は厳しいとの専門家の見方が出ている。
 いずれにせよ、中央アジア各国の米国に対する不信のために米国の基地配備は難航しており、この地域における影響力の継続確保の見通しは厳しいようだ。


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